家は買うものではなく創るものですBLOG

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「関町の家」現場報告その1

関町の家

予定工期より遅れていた解体工事が終わり、更地になりました。

遅れた理由を直接、解体屋さんに聞いてみると、「築年数が比較的、浅いため、一般の築古物件(築20~30年)に比べ、しっかりと造られていて、想定以上に手間がかかりました。木造部分は、柱や梁を緊結する金物が多く取り付けられており、解体も手作業が増え、基礎工事も鉄筋が多く、今回は旗竿敷地のため、大型の重機が入らず、時間がかかりました。」とのことでした。なるほど、納得。
さらに、猛暑が続き、職人さんも熱中症になった人もいたとか。お疲れ様でした。


今後は、築浅物件の解体工事は、予算とスケジュールを多めに確保しておくことが良さそうです。

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「向原の家2」特集その1

土地探しからご相談を頂いた「向原の家2」。お子さんが通う小学校の学区内という条件があったので、なかなか候補地が少ない中での土地探しでしたが、建て主さんご夫妻の情報収集能力が素晴らしく、条件の良い区画分譲地(敷地面積22坪)が見つかりました。

向原の家


設計上の課題は、限られた面積の中で、家族5人(ご夫婦+男の子3人)が快適に暮らす面積を確保すること。なかなかの難題でしたが、初期段階でヒアリングを重ね、建て主さんご家族と一緒にこだわるところと、割り切るところを見つけていき、1階に個室3部屋とトイレ、2階にLDKと洗面所・浴室、ロフトという構成が決まりました。


ただ、面積や部屋数を確保することだけに注力すると、ゆとりのない窮屈な暮らしになってしまいます。大切なことは、平面ではなく断面で変化をつけ、抜けを作ることです。

 

向原の家


今回は、リビングを二段小上がり+半吹抜け・勾配天井にしています。

右側の小上がりは、低い腰壁(背もたれ壁)で仕切られたリビング。上部は覗き穴付きのロフト。左側の小上がりはピアノスペース。写真手前にダイニングテーブル、キッチンとなっています。


多くの居場所、多くの視点場を空間の中に作ることが、居心地の良さに繋がるのではないかと思っています。 

 

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「関町の家」プレカット図のチェック

プレカット図

現在、既存建物の解体工事がやや遅れ気味の「関町の家」ですが、現場以外でも作業は進んでいます。今日は、プレカット図(加工図)の所内チェック。こちらで書いた構造図を元に、プレカット工場側で加工図を書きます。

その図面をまず、工務店側がチェックをし、その後、設計事務所側でチェックを行ないます。アトリエ橙では、さらにこの後、プレカット工場の担当者、工務店の担当者の方に事務所に来て頂いて、3者が顔を合わせて、最終チェックを行ないます。

今日は、その前段階として、所内でスタッフと事前チェックを行っています。

このように、設計事務所が監理者として関わる家づくりは、何重にもチェックを重ねながら工程が進みます。安心安全の家づくり。

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エアコンつけっ放しの夏

今年は、エアコンをつけっ放しにすることが多い夏でした。

昨年までは何となく抵抗があったのですが、新型コロナと熱中症を警戒する今年は躊躇なくつけていたような気がします。

結果、夜はよく眠れ、夏風邪になることもなく、健康に過ごすことが出来ました。

ここ数年、電気代の観点で、冷房をつけっ放しにした方が良いか、こまめに消した方が良いかという議論がよく聞かれるようになりました。実際に検証した方も多いようですが、結果は五分五分のような印象を持っています。

当然のことながら、条件によって、どちらが良いかが決まってくるかと思うのですが、個人的な見解としては、①エアコンが比較的新しい省エネ設計のタイプの場合 ②マンションか、断熱性の高い戸建住宅の場合 この2つの条件が揃っていれば、エアコンはつけっ放しの方が良いと考えています。

エアコン

エアコンルーバー(上町の家)

それともうひとつ、エアコンをつけっ放しにする利点があります。それは、エアコン内のカビの繁殖を抑えることができるということです。

冷房はオフにした後、エアコン本体やドレイン管の中に水が溜まってしまいます。この水がカビの繁殖に繋がります。

これを防ぐために、最近のエアコン機種は、冷房をオフにした後、送風モードに切り替わるのですが、結果として湿度をまた上げてしまいます。夜中に、1時間タイマーで冷房をつけたり消したりしていることは、エアコン本体にとっても、寝る人にとっても、効率の悪いことなのです。

我が家では、もう少しの間、エアコンをつけっ放しにしておこうと思います。

 

 

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